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今回は恋愛に大切な思考のお話を。

以前、一人暮らしの彼氏にこんな風に聞いたことがありました。

「私が居ない（来ない）とき、寂しい？」

もちろんそれは「寂しいよ」って答えて欲しいから。

でも、彼氏の答えは「別に寂しくないよ」だった。

彼氏の性格から考えてそう答えるだろうなっていうのは想像ついてたのね。

だから私は、「でしょーね」って笑って済ませたんだけど、本当は満足していなかったから、しばらくしてもう一度聞いてみた。

「私が居ないとき、寂しい？」

以前聞いてから数ヶ月経っていたから、今だったら「寂しい」って言ってくれるかなぁって期待があったんだけど、でもやっぱり答えは「寂しくないよ」だった。

やっぱり彼の答え方はずっと変わらないのね……

私がちょっと寂しく感じたときに彼の言葉が続いた。

「俺は一人で居るのが当たり前だからね。
　だから、別に居ないときに寂しいって感じることはない。
　居ないから寂しいって思うんじゃなくて、一緒に居ると楽しいなって思うんだよ」

私、この言葉を聞いてハッとした。

私はずっと「居ないと寂しい」と思ってもらいたいって望んでたから。

そう言ってもらえる間柄になりたいって思ってた。

でも、それって間違い。

それ、恋愛じゃなくてただの依存。

私は元々どちらかと言うと依存体質だから、どうしても自然とそっちの方向に流れてしまう思考のクセがあった。

恋愛は「あなたが居なきゃだめ」という状態になったら絶対に失敗する。

「あなたが居なくても生きて行けるけど、あなたと居たらもっと楽しくなる」
という恋愛をしなきゃいけない。

私はそれを知っていたのに、気づかぬ間に、つい、いつも通りの依存系恋愛を望んでいた。

冷静に考えてみるとよくわかる。

「一緒に居ないと寂しい」と「一緒に居ると楽しい」は、ただ反対に言っているように聞こえるけれど、実はかなり意味合いが違う。

「一緒に居ないと寂しい」は、実は「寂しいから一緒に居ろ」という言葉が隠れている。

これって依存であり、ある意味の束縛。
いや、呪縛。

最初のうちは言われて嬉しいけれど、言われ続けたら重くて嫌気が差してくる言葉。

一方、「一緒に居ると楽しい」は何の束縛もない。

何故なら、その裏には「一人のときも楽しく過ごせているけれど」という言葉が隠れているから。

この言葉は何度言われても、もっと言ってもらいたいって思える言葉だし、自然にサラッとこんな言葉を言われたら、嬉しい以外の何物でもない。

こんな素敵な言い回しができる彼氏って、めっちゃいい男じゃない？（笑）

そしてね。
「一緒に居ないと寂しい」は、一緒に居るのが当然になってしまっている証拠。
「一緒に居ると楽しい」は、一緒に居るのが当然になっていないから、一緒に居られると嬉しいし楽しい。

一緒に居られることって絶対に『当然』ではない。

色々な偶然が重なって出会って。
お互いに気に入って、会うようになって初めて一緒に居られるようになる。

それって誰とでもできることじゃないよね？

生まれてから死ぬまで一緒に居る人なんて、絶対に自分ひとりしか居ない。
親ですら、一緒に居続けることはないのだから、長い人生の中で一緒に居られることって本当は特別なことなの。

それをちゃんと意識してもらえるって、とっても有り難いことだよね。

恋愛は自立していて初めて充実感や幸せを味わえるもの。

自立しているからこそ、相手のことを思いやり、大切に扱えるもの。

自立した恋愛ができるって、とても大切なことです。

あなたは自立した恋愛をしていますか？